たかが資格試験、されど資格試験
予定では4回程度に分けて、
人生を変えることとなった
試験のこと、
病気のことを書きたいと思う
その.1
--毎年、立冬の頃になると思い出す。--
北九州のある試験会場だった。
首にコルセットを巻き付け、松葉杖を突きながら、リュックを
背負った男が試験会場の教室へ入ってきた。
異様な格好の男が教室に入ってきても、奇異に思う人も注目する
人は誰もいない。
誰もが目前の試験で他人の格好など関係はないのだ。
黙々と試験勉強をやっていた。
そして、試験は始まった。
-------------- 1か月程前に遡る。----------------
男は交通事故を起こした。
車は前の車に追突し、そのあおりで玉突状態となり
3台の車を巻き込んだ。
そして、意識を取り戻したのは、救急車の中だった。
直ぐには自分が何をしたのか、
何故、病院に運ばれているか分らなかった。
どの位の時間、意識がなかったのか。。。
ただ、自分は今生きている。
数分もしないで、病院に着くと、また、寝てしまった。
病院では検査があったのだろうが覚えていない。
次の日、自分の持ち物がベットの傍に置いてあり、
本と携帯電話、壊れた眼鏡、靴等があった。
なんと体は痛いし、体が一部が痺れている。鼻には
酸素吸入が付いたままである。
病院生活は時間がなかなか進まない。
先生から骨折はどこもありませんと言われたが、数日後、
あまりにも胸もいたいのでレントゲンをとって見て
もらう。
すると、肋骨が折れている言われる。痛い筈だ。
なんとも時間が進まない。そろそろ
この生活はたまらない。
それで、ベットの傍に置いてあった本を読む
ことにした。
試験勉強として持ち歩いていた2級管工事技術試験
の本であった。
2級管工事施工管理技士の本はこれの5年前の本だったと思う。
- 2級管工事施工管理第一次・第二次検定問題解説集 2021年版
- 地域開発研究所
- 本
朝から夜まで、何時も枕元に置き、読みあさった。
丸1か月間・・・・であった。
-------本を読むしかなかった日々----------
試験勉強、いや、本を読むしかなかった。
しかし、よくここまで勉強をしたなぁと思う。
本来であるなら、ゆっくり静養することだろう。
しかし、体が痛い。痛さを忘れるために本を読み、寝る。
食事、本を読み、寝る。
体が痛い、本を読み、寝る。
病院を退院したのは、確か、1ヶ月後だったと思う。
これまで、病院にかかっても、入院は生まれてから
初めてだった。
退院のときも、まだ、痛さは残っていた。
そして、退院。
少しでも、体力を消耗しないため
新幹線で、北九州へ
そして、受験会場へ
なぜ、こんなにしてまで試験を受ける?
今回の資格試験は、生死をかけて?勉強した資格
しかも、今も生きている。だから受験する。
数ヶ月後、合格通知がきた。
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その1 は、中途半端の終了です。
なぜなら、また、数か月後に別の出来事で入院する
ことになるのですから・・・・ありがとうございました。
aiu