aiuのブログ

菜園は初心者のため、日記、作業手順、備忘録などを書きたいですねェ

乙種5類 危険物取扱者試験(10) 再度、一から

 乙種5類危険物取扱者試験(以下「乙種5類」と言う)は科目免除者対象の試験が、
後1か月(5月29日)となってきた。


 昨年11月、乙種5類を受験したが、結果は不合格であった。再度、乙種5類を
受験するための勉強しなければいけないと思う。

 そこで、今までに書いた内容も含め、乙種5類を整理してみた。


 今回は2回目の受験であり、合格もしていない者が乙種5類について書いた
内容では受験される方の参考資料になるか分からないが、整理してみた。


 整理内容は以前に書いた内容に少し追加する程度であるが参考になれば
幸いです。


      目   次
-----------------------------------------------------
本回の試験内容
2.乙5の取り扱いができる危険物
3.試験に使用した本
試験の内容
5.危険物に共通する事項
第5類危険物の品名
第5類 危険物 それぞれの物質
--------------------------------------------------------.


1.今回の試験内容

 県により試験日や内容が違う。今回の当県の試験は
 申請時期   4月 1日~4月 14日 
 試験日    5月29日(日)
 試験会場   佐賀大学 本庄キャンバス


 受験科目   危険物取扱者 乙種 1,2,3,5,6,類 甲種 丙種
 集合時間   13:00~
 試験開始時間 13:30~
 乙種 4類   午前中


2.乙5の取り扱いができる危険物


 有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物などの自己反応性物質
と書いてある.


 主に乙5は「塗料や火薬、消毒薬などを作る化学工場などで働く人」や、
「危険物甲種の受験資格を満たすために受験する方」「資格マニア」が取る
 資格であると言われているらしい。


【参考】 
甲種を受験する場合
⓵乙種危険物取扱者免状の交付後、危険物取り扱いの実務経験が
 2年以上の者
②乙種危険物取扱者免状を4種類以上(ただし第3類と第5類は必須)
 有している者


3.試験に使用した本

前回、自分が使用した本は次のとおりである。

一発合格! 乙種第1・2・3・5・6類危険物取扱者試験テキスト&問題集 第2版
一発合格! 乙種第1・2・3・5・6類危険物取扱者試験テキスト&問題集 第2版
ナツメ社
本試験形式! 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者 模擬テスト (国家・資格シリーズ 264)
本試験形式! 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者 模擬テスト (国家・資格シリーズ 264)
弘文社
速習乙種第5類危険物取扱者試験―科目免除で受験 (危険物取扱者試験受験シリーズ)
速習乙種第5類危険物取扱者試験―科目免除で受験 (危険物取扱者試験受験シリーズ)
梅田出版


4 試験の内容


 この乙種5類危険物の受験者で既に他の類の免許状を持っている方は、
科目免除の制度により、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」
の科目のみで受験することができる。


 ということは、乙5は、問題数 10問 35分間の試験時間も短い。


☆ 問題数  10問   5肢択一式マークシート方式(時間 35分)
  正解数   6問以上で 合格


 実際の合格率を見ると令和3年度では 合格率は「71.3%」である。
 (合格率がすごい)


◎テキストと過去問を完全にすれば合格できる。と書いてある。


 試験問題は以下のような問題配分で出題されていると本に書いて
あった。


 実際、過去問を調べてみると大体下記のとおりである。
 ☆1 危険物に共通する事項       1 問
 ☆2 第5類 危険物 共通する事項   2~3問 
 ☆3 第5類 危険物 それぞれの物質  7~8問
                                             合計      10 問


5危険物に共通する事項


危険物乙種、危険物の特長


第1類危険物 
酸化性   固体。    不燃性   比重 1より大きい
 燃性物質で酸素含む。酸化されやすい物質に触れると燃焼・爆発する。


第2類危険物  
可燃性  固体。     可燃性   比重 1より大きい
 比較的低温で着火(引火)しやすく、激しい燃焼を起こす 消火が困難。


第3類危険物 
自然発火性物質」「禁水性物質」 液体又は固体 可燃性(一部不燃性)
 比重1より大きい  小さいものあり
 空気に触れると自然発火 禁水性物質は水と接触すると発火 


第4類危険物 
 引火性  液体      可燃性   比重  1より小さい
 引火性がある。


第5類危険物  
 自己反応性物質 液体又は固体 可燃性 比重  1より大きい
 酸素を含んでいるため、反応すれば水中でも反応する。
 特性 反応速度がとても速く、反応は一瞬で爆発する。
         実質消火不可能な物質が多くある。


第6類危険物 
 酸化性   液体。      不燃性  比重 1より大きい


6  第5類危険物の品名

第5類危険物は、法別表の第5の品名欄に掲げる物品で、
自己反応性物質である。
有機過酸化物                  過酸化ベンゾイル
                       メチルエチルケトンパーオキサイド
                       過酢酸
硝酸エステル類                硝酸メチル
                       硝酸エチル
                       ニトログリセリン
                       ニトロセルロース
ニトロ化合物                 ピクリン酸
                                           トリニトロトルエン
ニトロソ化合物                  ジニトロソペンタメチレンテトラミン
アゾ化合物                    アゾビスイソブチロニトリル
ジアゾ化合物                   ジアゾジニトロフェノール
ヒドラジンの誘導体           硫酸ヒドラジン
ヒドロキシルアミン        ヒドロキシルアミン
ヒドロキシルアミン塩類 硫酸ヒドロキシルアミン
            塩酸ヒドロキシルアミン
その他のもので政令の指定物
・金属のアジ化物
・硝酸グアニジン              硝酸グアニジン
                                       アジ化ナトリウム


前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
☆性状
 ①可燃性の固体又は液体。
 ➁比重は1より大きい。
 ③燃えやすく燃焼速度が速い。
 ④空気中に長時間放置すると分解し。自然発火の危険性を
  有するものがある。
 ⑤有機化合物が多い。
 ⑥加熱、衝撃、摩擦などにより発火し、爆発するものが多い。
 ⑦引火性を有するものがある。


☆危険性及び火災予防
  一般に可燃性物質と酸素供給源とが共存している物質である。
  極めて燃焼速度が速い。
  加熱、摩擦、衝撃などにより発火し、爆発するものが多い。
  空気中に長時間放置すると、分解が進み自然発火するものがある。
  引火性のものがある。
  金属と作用して爆発性の金属塩を形成するものがある。
  風通しのよい冷所に貯蔵する。


☆消火の方法
  一般に可燃物と酸素供給源とが共存した物質であり、
  燃焼が極めて速く爆発的、消火は困難である。


7. 第5類 危険物 それぞれの物質

 有機過酸化物
  過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、過酢酸
  -O-O- 結合で不安定
  低い温度で分解して発火
  直射日光で分解発光
  乾燥を避ける。
  大量の水 の冷却消火
  
過酸化ベンゾイル
 • 白色の固体
 • 無臭
 • 有機溶剤に溶ける
 • 強い酸化作用
 • 100℃(103~105℃)で分解して白煙を発する
 • 直射日光、乾燥状態は厳禁


☆メチルエチルケトンパーオキサイド(メチエチ)
 • 無色透明の液体
 • 独特の臭い
 • ジエチルエーテルに溶ける
 • 強い酸化作用
 • 市販品はフタル酸ジメチル(ジエチルフタレート)で50~60%に希釈
 • 直射日光、乾燥状態は厳禁
 • 容器は密栓せず、通気性のあるものを使用


☆過酢酸
 • 無色透明の液体
 • 強い刺激臭
 • 水、アルコール、エーテル、硫酸に溶ける
 • 強い酸化作用
 • 110℃で発火し爆発する
 • 直射日光、乾燥状態は厳禁


硝酸エステル類
 硝酸メチル、硝酸エチル、ニトログリセリン、2とるセルロース
 自然分解して一酸化窒素


硝酸メチル、硝酸エチル
 • 無色透明の液体
 • 有機溶剤に溶ける
 • 芳香、甘味がある
 • 直射日光は厳禁


☆ニトログリセリン
 • 無色の油状の液体
 • 有機溶剤に溶ける
 • 甘味があり有毒
 • 周囲のものを汚した時は苛性ソーダのアルコール溶液を注いで
  分解しふき取る


☆ニトロセルロース
 • 無味、無臭
 • 有機溶剤に溶ける
 • 乾燥状態は厳禁。エタノールか水で湿綿して保存
 • 安定度試験を定期的に行い、耐熱度が低下したものは安全な
  方法で処理する


ニトロ化合物
   ピクリン酸、トリニトロトルエン
   3個のニトロ基
   爆薬の原料として用いる。


☆ピクリン酸(トリニトロフェノール)
 • 黄色の結晶
 • 無臭で苦味、有毒
 • 熱湯、アルコール、ジエチルエーテル、ベンゼンに溶ける
 • 金属と乾燥状態は厳禁


☆トリニトロトルエン(TNT)
 • 淡黄色の結晶
 • アルコールは熱すると溶け、ジエチルエーテルに溶ける
 • 日光に当たると茶褐色に変わる
 • 固体より溶融したものの方が危険


二トロソ化合物
 ニトロソ基 -N=Oを有する化合物
 ジニトロソペンタメチレンテトラミン


☆ジニトロソペンタメチレンテトラミン(ジニミン)
 • 淡黄色の粉末
 • 液性は中性
 • 水、ベンゼン、アルコール、アセトンにわずかに溶ける
 • 酸、有機物との接触を避ける


アゾ化合物
 -N=N-を有する化合物
 アゾビスイソブチロニトリル


☆アゾビスイソブチロニトリル(アゾトリル)
 • 白色の粉末
 • 融点以上に加熱すると、窒素とシアンガスが発生
 • アルコール、エーテルに溶ける
 • 直射日光は厳禁


ジアゾ化合物
 N2= ジアゾ基を有する化合物
 ジアゾジニトロフェノール


☆ジアゾジニトロフェノール(ジアノール)
 • 黄色の粉末
 • アセトンに溶ける
 • 光によって褐色に変化
 • 水か水とアルコールの混合液の中で保存


 ヒドラジンの誘導体
 NH2構造体を有する化合物
  硫酸ヒドラジン


☆硫酸ヒドラジン
 • 白色の結晶
 • 温水に溶けて酸性を示す
 • 還元性が強い
 • 直射日光、酸化剤、アルカリ、可燃物は厳禁


☆ヒドロキシルアミン(ヒドロ)
 • 白色の結晶
 • 水、アルコールに溶ける
 • 還元性が強い
 • 乾燥した冷暗所に貯蔵


ヒドルキシルアミン塩類 
 ヒドルキシルアミン塩類は硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン


☆硫酸ヒドロキシルアミン(硫酸ヒドロ)
 • 白色の結晶
 • 水に溶けて、アルコールに溶けない
 • 強い還元性
 • 水溶液は金属を腐食
 • 乾燥した冷暗所に貯蔵


☆塩酸ヒドロキシルアミン(塩酸ヒドロ)
 •上記の硫酸ヒドロと同じで115℃以上に加熱すると爆発する


☆アジ化ナトリウム
 • 無色の結晶
 • 水に溶けるがエタノールに溶けにくくエーテルには解けない
 • 直射日光、酸、金属は厳禁
 • 消火時水は厳禁、砂


☆硝酸グアニジン
 • 白色の結晶
 • 水、アルコールに溶ける
 • 有機物や還元性物質との接触を避ける


性質別に分別


☆直射日光が厳禁なもの
過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、過酢酸、
硝酸エチル、硝酸メチル、アゾビスイソブチオニトリル、硫酸ヒドラジン、
アジ化ナトリウム


☆乾燥状態が厳禁なもの
過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、過酢酸、
ニトロセルロース、ピクリン酸


☆乾燥状態にするもの
ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロキシルアミン、
塩酸ヒドロキシルアミン(ヒドロ3兄弟)


☆水に溶けるもの(わずかに溶けるは入れていない)
過酢酸、ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロキシルアミン、
塩酸ヒドロキシルアミン、硝酸グアニジン
(一応アジ化ナトリウムも水に溶けるが危険)


☆温水に溶けるもの
硫酸ヒドラジン


☆熱湯に溶けるもの
ピクリン酸


☆水の中で保存するもの
ジアゾジニトロフェノール


☆消火時に乾燥砂を使用するもの
アジ化ナトリウム


☆消火は困難な危険物
殆ど注水による冷却消火が有効。


これだけ覚えると満点ですね。


ありがとうございました。      aiu

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